あらすじ
末期癌に侵され、すべてを諦めていた高校生・刀祢秋人。
静かな死を望んでいた彼の日常は、雨の降る高架下で突如として砕け散った。
空間を歪める異形の怪物「魔魂」、そして理不尽な世界を正すべく現れた国家機関「円環律令庁」の陣術師――【サーキュラー】の少女・香織。
彼女たちの戦いに巻き込まれた秋人の前で、異端の男が放った伝説の魔具の欠片が、偶然にも秋人の胸の奥――魂へと取り憑く。
それは世界を書き換える不条理な欠陥となり、秋人の肉体を蝕んでいた癌細胞を一瞬で消し去った。
死すらも奪われ、意図せずして途方もない寿命と異形の力を宿してしまった少年は、静かな日常の代わりに、終わらない因果の渦へと引きずり込まれていく。
世界の理を刻む者と、その理を剥ぎ取る者。
死に損なった少年が、自らの最期を取り戻すためのダーク・テクノロジカル・ファンタジー、開幕。