あらすじ
中学三年生、十五歳の神谷海。
サッカー部のエースストライカーとして、仲間とともに中学最後の夏を追いかける、ごく普通の少年だった。
十五歳の誕生日を迎えた夜。
いつものように眠りについた海が次に目を覚ますと、そこには見渡す限り何もない荒野が広がっていた。
そして目の前に現れた、謎のメッセージ。
『ドリームワールドへようこそ。あなたは創造主に選ばれました。あなたの世界を創ってください。』
何が起きているのか。
ここは本当に夢なのか。
どうすれば元の世界へ戻れるのか。
何も分からないまま、海は少しずつこの世界の仕組みを確かめていく。
やがて海は、行動によって「DP」と呼ばれるポイントが増え、そのポイントを使って水や食料、材料などを生み出せることを知る。
さらに、そのDPはドリームワールドだけでなく、現実世界での行動や学びによっても増えていた。
学校の授業。
父から教わる物作り。
母から知る料理や暮らしの知恵。
図書館で得る知識。
サッカーを通して学ぶ仲間との関わり。
十五歳の少年にとって当たり前だった日常が、何もない世界を創るための力へと変わっていく。
現実で学び、夢で試す。
失敗し、また学び、少しずつ創る。
一本の道。
一つの道具。
最初の食料。
最初の建物。
何もなかった世界は、海の成長とともに少しずつ姿を変えていく。
これは、一人の少年が二つの世界を行き来しながら成長し――
やがて、何もなかった世界に国を創り、世界を平和へ導く王となるまでの物語。