あらすじ
「どうやって当てたんですか?」 「当ててないよ(剣は届いてない)」
高校二年生・白井澄(しらい すみ)は、VRMMO『間合(まあい)』のステータスを一度も振っていない。
なんとなく、振らなかっただけだ。
けれどその「なんとなく」は、レイドボスの急所を崩さないまま射抜き、名門校のエースを一本で沈める、規格外の技術になっていた。
《更地》と呼ばれるようになった彼を拾ったのは、部員2人の弱小VRチャンバラ同好会。
目標はインターハイ。だが澄の頭にあるのは「暇だから」というだけの理由で、勝利にも名声にも興味がない。
それでも彼が斬るたびに掲示板は加速し、やがて国内ランキング1位・常世一颯(とこよ いぶき)の配信にまで、その名が届いてしまう。
これは、レベル1のまま日本中に見つかってしまった、無自覚な最強剣士の物語。