あらすじ
北国の領主ローゼンと、その妻アリシア。二人はこれまで大きな夫婦喧嘩もなく、穏やかな結婚生活を送っていた。
そんなある日、王都の舞踏会でアリシアが昔からの男性知人と話している姿を見たローゼンが、珍しく嫉妬してしまう。
本人は「心配しただけ」と言うけれど、アリシアにはどうにも納得できない。
私は浮気なんてしないし、他の殿方へ心を移すつもりだってない。それなのに疑われるなんて失礼ではないか。
ならば、もう二度とそんな心配をしなくて済むくらい、はっきり分からせてあげよう。
そう決めたアリシアが選んだ方法は――とにかく大声で、自分の気持ちを伝えることだった。