あらすじ
故郷を滅ぼされ、幼馴染のリシアと共に逃げ延びたセリオン人の少年エイル。
旅商人に拾われて五年。
商売や世の中の仕組みを学んだ二人は、誰にも追われず暮らせる場所を求め、山脈と深い森の向こうへ向かう。
そこで出会ったアルネア人の少女ミレアと共に辿り着いたのは、人のほとんど住まない海辺だった。
一軒の古い小屋。
小さな畑。
慣れない漁。
最初にあったのは、それだけ。
しかし、彼らのもとには少しずつ様々な種族が集まり始める。
石工に長けたドゥルガ人。
海で暮らすネレイス人。
美しい糸を生み出すアルネア人。
それぞれの知識と技術を持ち寄り、暮らしは少しずつ大きくなっていく。
エイルはまだ知らない。
自分たちがただ安心して暮らすために作ったこの場所が、やがて多くの者が集う町となり一つの国になることを。
これは、自らの居場所を求めた少年と少女が国を作るまでの物語。