あらすじ

「彼女を妻に迎えたい」 冷酷公爵アーヴィンが、そう打ち明けた相手は人間ではなかった。 伯爵令嬢リディアの飼い猫、ノアールである。 『なら本人に言え』 「まずは贈り物をするべきだと?」 『魚を出せ』 猫の言葉が分からない公爵と、魚が欲しいだけの猫。 二人の会話はまったく成立していない。 けれど、動物の言葉が分かるリディアには、すべて聞こえていた。 そして公爵が恋している相手は、どう考えてもリディア自身である。 普段は目すら合わせてくれないくせに、猫の仕草を恋愛指南だと思い込んだ公爵は、巨大な魚を贈り、長椅子で距離を詰め、自分と同じ香水を贈ってくる。 そのたびに期待してしまうのに、彼が口にするのは「信頼できる相手からの助言だ」という言葉だけ。 猫には言えるのに、どうして私には言えないの? リディアが屋敷を去るまで、あと三日。 両想いなのに本人の言葉だけが足りない、冷酷公爵と令嬢と一匹の、もどかしくて少しおかしな恋の話。

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小説を読もう2026/08/22
  • 現在の作品冷酷公爵、猫の恋愛指南を真に受けないでください