あらすじ

神格鑑定局神無瀬支部、地下一階。 国を揺るがす神様の相手で手一杯の役所が、どうしても後回しにする案件—— 等級でいえば五級と六級、影響力でいえば「その場かぎり」の、小さな神様 たちの相談を一手に引き受ける窓口がある。通称、小物案件係。 本部志望だった新米鑑定士・数井の信条は「証明できないものは無いのと同じ」。 自販機の下で三十年拾われなかった小銭の神。三か月ずっと「あと一人」で 買えない青年。消しても翌朝には戻ってくる、亡夫の留守番電話。三年で百十件 通報された、誰にも何もしていない男。 一件ずつ書類に載せていくうちに、その信条は、静かに敗れていく。 小さな神様と、それを数える役人の、一年間の業務記録。

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カクヨム
カクヨム2026/08/22
  • 現在の作品地下一階の神様たち —神格鑑定局小物案件係—