あらすじ
二十五歳にして、恋愛経験ゼロ。
青春のすべてを勉強に捧げ、気づけば男の人と手を繋いだことすらないまま大人になった。
そんな私にも、ついに春が来る――はずだった。
ところが目を覚ますと、なぜか身体は十二歳。
そして、人生で初めて触れた男の子のくちびるは、もっと近づいちゃいけない相手のものだった。
もちろん好きになるわけがない。
見た目がものすごく好みでも関係ない。
ちょっと優しくされたくらいで嬉しくなんてならないし、顔を近づけられたくらいで意識するはずもない。
……ないよね?
恋愛を知らないまま大人になった女に、十二歳の身体はあまりにも危険だった。
初めて手が触れる。
初めて男の子と二人きりになる。
初めて自分だけに向けられる顔を知る。
全部が今さら初めてで、全部にいちいちドキドキする。
これは二十五年間すっ飛ばしてしまった青春を、十二歳から全部やり直す――ちょっとおかしな初恋のお話。