あらすじ
「ヨーム・カークランドシグネチャー様、おはようございます。本日も貴方が世界を照らしてくださることに感謝を――」
地味で無能と罵られ、勇者パーティを追放された青年、ヨーム・カークランドシグネチャー。
失意の彼に追いつき、同行を申し出たのは、教会の『最高戦力・聖女』と称される完璧な修道女――クリスティナだった。
清楚で可憐、誰もが憧れる彼女だったが……ただ一つ、重大な問題があった。
彼女は教会の神をあっさり捨て、ヨームを『真の神』として過剰に崇拝する【狂信型ヤンデレ】だったのだ!
「ヨーム様を害しようだなんて……まあ、なんという神涜。即刻、浄化(物理)せねばなりませんね」
ヨームの「あの街、治安悪そうだな……」という適当な独り言を「神託」と解釈し、過剰な重火力魔法と巨大メイスで敵を粉砕していくクリスティナ。
ヨームを捨てた元パーティが復縁を迫れば、笑顔のまま瞳から光を消して殺気を膨らませ――!?
「待ってクリス! 俺の名前をフルネームで神々しく呼ぶのも、そのメイスを振り上げるのもやめて!!」
愛が重すぎるハイスペックヤンデレ修道女と、彼女のブレーキ役に追われる苦労人・ヨームの、爽快で物騒なふたり旅が始まった。