あらすじ

人間が嫌いだ。 正確に言えば、人間の「ちゃんとやる」という前提が信用できない。 約束を忘れる。 手順を間違える。 効率の悪いやり方を「昔からこうだから」で続ける。 そして失敗すると、誰かのせいにする。 だから俺は、人間を信用しなくて済む世界を作ることにした。 ――異世界に転移した俺、ゼオンは、魔王を倒すことよりも先に、この世界の「仕組み」のほうが壊れていることに気づいた。 そこで作ったのが、人間のミスを前提に動くシステム。 人間が間違えても止まらない。 誰かが失敗してもやり直せる。 一人の無能が全体を壊さない。 完璧な人間など必要ない。 人間が不完全なままでも動き続ける世界を作ればいい。 そう考えて作り上げたシステムは、やがて魔王の「完璧な管理」を打ち破り――なぜか世界そのものを救ってしまった。 だが、世界を救ったからといって、人間がマシになるわけではない。 「なぜ誰も、この無駄な手続きを疑わない?」 「その行列、三倍の速度で処理できますよね?」 「昔からこうだった? ……それは改善しない理由になっていない」 今日も俺は、人間の非効率にキレながら、世界にパッチを当てていく。 人間は信用しない。 だからこそ、人間が失敗しても壊れない世界を作る。 これは、そんな面倒くさい男が、世界を救った「後」の物語でもある。

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カクヨム
カクヨム2026/08/21
  • 現在の作品『人間嫌いの俺、人類を救う』 ~人間を信用しないために作ったシステムが、なぜか世界を救ってしまった~