あらすじ
十五年前、近畿地方の堀霧町で、二人の子どもが相次いで姿を消した。「ほったらけ山」の奥で目撃されたという、謎のお面の人物。町ではいつしか、それを「神隠し」と呼ぶようになった。
そして現在。フリーライターの相馬秀吉のもとに、大学時代の後輩から十五年前の事件を調べてほしいという依頼が舞い込む。
その直後、当時の事件を知る男が失踪した。「お面の人に会いに行く」。残されたのは、そんな一言だけだった。
調査のため堀霧町を訪れた相馬は、町に古くから伝わる「四つのお面」の伝承と、まもなく開催される「堀霧よつかど祭り」の存在を知る。
そして祭りの夜。怪文書に記されていた予告どおり、殺人が起こった。被害者の顔に残されていたのは、伝承に登場する一枚のお面が。
翌日、二人目の犠牲者が出る。さらに続く殺人。消えていく関係者。十五年前の神隠し。過去と現在をつなぐように繰り返される、四つのお面。
いったい、この町で何が起きているのか。神隠しは本当にただの伝説だったのか。そして、“お面の人”とは何者なのか。相馬が辿り着いた先に待っていたのは、十五年前から誰にも語られることのなかった、ひとつの真実だった。