あらすじ
「自分の感情をそのまま出力したら、確実に相手を圧死させる」
過去のトラウマから『重すぎる愛』を封印し、ポーカーフェイスという重装甲を纏う理工学部生・一ノ瀬詠二(いちのせえいじ)。
彼が密かに更新し続ける『対・辻咲花(つじわか)専用行動確率予測シート』によれば、3回目のデートとなる今日こそが告白成功率七割を超える絶対の特異点だった。
遅刻してきた咲花の「可愛すぎるごめんね」に脳内を至近距離から散弾銃で撃ち抜かれつつも、詠二は口元で冷静に「誤差の範囲内だよ」と切り返す。
愛が重すぎないよう心に空いた穴の分だけ引き算し、スマートな友人を演じ切る詠二。
しかし、カフェでの「あーん」の襲来、突如現れた謎の「バイト先のイケメン(?)先輩」の影、そして夜景デッキでの無防備なスキンシップ――。
無自覚な天使・咲花の撃破攻撃の前に、詠二の高度な統計学と計算式は急速にオーバーヒートを起こし始めて……!?
「――もう、計算なんてどうでもいい。大好きだ、咲花ちゃん!」
激重理系男子のポーカーフェイス防衛戦、計算全捨てのカウントダウンが今始まる!