あらすじ
名門貴族の令嬢だったエリシア・ルミエールは、何者かの策略によって一夜にしてすべてを失い、奴隷へと身分を落とされた。
そんな彼女を奴隷競売で買ったのは、吸血鬼の名門ヴァイオレット家の令嬢――アリサ・ヴァイオレット。
冷酷で傲慢なアリサがエリシアを買った理由は、ただ一つ。
「今日、一番高かったから」
春から通う学園へ連れていく奴隷。それだけのはずだった。
しかしある日、エリシアの血を目にしたアリサは、生まれて初めて抗いようのない吸血衝動に襲われる。
普段は傲慢な吸血鬼令嬢も、エリシアの血を前にすれば余裕などなく――。
「血を寄越しなさい」
「嫌です」
「お前は私の奴隷でしょう!」
「ですが、私の血ですので」
やがてエリシアは自らの血を条件に、アリサへ取引を持ちかける。
復讐のためにアリサの力を求めるエリシア。
エリシアの血を求めるアリサ。
主人と奴隷。利用する者とされる者。
けれど二人の関係は、いつしかそれだけではなくなっていく。
――彼女が欲しいのは、私?それとも、私の血?
血から始まる、主従逆転の学園百合ファンタジー。