あらすじ

私の人生は面白いほどうまくいかない。7年間働いた地元の工場を辞め、やっとの思いで上京をし、 丸の内にある広告代理店で働けるようになったのに、二年前に父を亡くし、その数か月後に母が倒れ入院し、私は実家に帰ることを余儀なくされた。3年務めた広告代理店を辞め、Uターンだ。(大学のために上京した弟よりも短い) 母は1週間で退院し、今は私と母の二人暮らしだ。母は「こっちに戻ってくるとなると仕事を見つけなくちゃ」と心配をしていたが、地元に戻る直前に高校時代の友達に連絡を取り、何とか仕事を斡旋してくれたおかげで、すぐに働くことができた。だが飲食の接客は予想外だったそれも、高校時代の友達夫婦が経営してレストラン。最初こそうまくやっていけるか不安だったが、慣れてしまえばどうということはない。 その日は、夕方から夜にかけてのシフトだったので夜の作り置き気も考え、お昼ご飯を早めに作り始めた。「お母さん、夜の作り置きなんだけど」と私は母の寝室のドアを開けた、すると母はぼんやり宙眺めていた。 またか、と私は思った。と言うのも、退院してからの母と言いうと、どこか心ここにあらず、時々宙を見ている時があったが最近は頻繁に。担当してくれた医師は、父を亡くしたことによるショックが残っているのだそう、それを聞いた時とても意外であった。私の記憶では父と母は毎日のように言い合いをしていて、特に母のほうが父を嫌っていて、けんかを吹っかけている印象が強かったからだ。私としては素直になれていなかっただけだと思う、でなければ早いうちに離婚をしていただろう。母はゆっくりと私に気づき、「りんちゃん、今日はお休み?」私は「ううん、今日は夕方から夜までだから、晩御飯の作り置き何が良い?」と聞き返した。母はお昼の残りものでいいと、それから「帰りは何時ごろ、夕方からだと遅くなる?」と少し不安そうに、帰宅の確認をしてきたので私は、「20時に閉店だけど、早めに帰らせてもらえるように聞いてみる」と母に言い聞かせ、スマホから姉の着信が入ったのを確認し、私は昼食の準備に取り掛かった。 平日と言うのにディナー営業は忙しく、新規5組、予約6組と言う繁盛さ、テーブルは満席こんな田舎のレストランなのにどこから人が来るのか疑うほどであった。一通りかたずけが終わり時計を見たら21時前、私は友達夫婦に断って、一足早めに帰路に就いた。

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小説を読もう2026/08/22
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