あらすじ
——絵を捨てた少女と、夢を失った少女。ふたりのひと夏が、失われた未来をもう一度描き出す——
⚫︎17話完結。執筆終了済み。とある高校文化祭で発表された漫画「夢で会えるまで」(作:こっち向いてシマエナガ様)のオマージュ作品となります。⚫︎
(あらすじ)
大好きだった祖父を亡くしてから、アンナは絵を描けなくなった。
絵を描けば、祖父と過ごした幸せな時間まで「過去」になってしまう。いつか忘れてしまう。そんな恐怖から学校にも通えなくなったアンナは、療養のため遠い田舎の村へ預けられる。
そこで迷い込んだ〈魔女の森〉で出会ったのは、金髪の少女ベルーナ。
魔法のイチゴを育て、料理は壊滅的に下手で、初対面のアンナの口にいきなりイチゴを押し込んでくるような、不思議なくらい明るい少女だった。
ベルーナと料理を作り、海へ行き、将来の夢を聞くうち、止まっていたアンナの時間は少しずつ動き始める。
「いつか……私の絵を描いてくれないかな?」
大切なものは、いつまでも同じ形では残らない。それでも人は、失ったものと共に生きていけるのか。
記憶と創造、死と再生をめぐる、一夏の少女たちの物語。