あらすじ
安全圏から暴露小説を書いていた俺の前に突きつけられた、本名のレビュー。
液晶画面の向こう側の暗闇から、あいつは俺の現実を覗き込んでいる。
だが、全編をすべて読み終えたはずの怪物が、
なぜ今さら、過去のエピソードの閲覧数(PV)を動かしているのか。
――現在の閲覧数:5。
画面を更新する。
――現在の閲覧数:6。
数分おきに、規則正しく、機械的にカウントアップしていく冷たい数字。
直接のメールやメッセージは送ってこない。
その代わり、小説に星(☆)を1個だけ付けては消し、付けては消すという・・・・
「必死すぎて、最高にダサくてキモおもろいわ」
完全無視(永久スルー)という名の終身刑を言い渡されたはずのピエロと、
画面の向こう側で再び交錯する、電子の領域の包囲網。
(第2シーズン『ダッシュボードの監視者篇』)