あらすじ

夕暮れの河川敷、泥濘に濡れた草叢の中で、僕らは初めて皮膚を重ね合わせた。 痛みと拙さの隙間から零れ落ちた微かな摩擦熱は、退屈な日常の輪郭を脆く溶かし、やがて僕と葵を「外の空気」と「他者の気配」に晒される背徳の泥沼へと引きずり込んでいく。 夕闇の滑り台、放課後の非常階段、部活の声が響く体育館裏、そして同級生たちの不在が漂う教室の机――。 聖域を自らの体液で冒涜するたび、僕らの肉体は貪欲に成熟し、世界の理を侵食する全能感に酔い痴れていった。 迎えた卒業式の日、僕らはすべての虚飾を脱ぎ捨て、厳粛な講堂の壇上へと駆け上がる。 理性のタガを外された少年少女と教師たちが巻き起こす、美しくも無残な大乱交の狂宴。 だが、世界を揺るがした熱狂の代償は、あまりにも冷酷だった。 檻の中の空白、アングラ業界での肉体の搾取、そして加齢と社会の無関心――。 かつて神聖な反逆であったはずの愛は、やがて誰にも見向きもされない「哀れな変態の屍」へと朽ち果てていく。 流麗な筆致で綴られる、背徳の思春期と狂気、そして救いなき破滅の終着駅。

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カクヨム
カクヨム2026/08/21
  • 現在の作品『放課後の肉塊、あるいは美しき狂宴の残滓』