あらすじ
ある日、中野匠のもとに、奇妙な宅配便が届く。
差出人は、西条奈美。
高校時代、クラスの人気者だった女の子。
そして、匠が密かに好きだった初恋の人だった。
卒業してから一度も会っていない。
それなのに、なぜ突然、自分に連絡を?
さらに奇妙なのは、差出人の住所だった。
香川県香川郡命捨島町。
調べても、そんな住所はどこにも存在しない。
翌日も、その翌日も、奈美から荷物が届く。
意味不明な三つの荷物に導かれ、匠は倉敷へ向かう。
そこで奈美から告げられたのは、存在しない住所――命捨島へ来てほしいという、さらに不可解な頼みだった。
匠は彼女に導かれるまま、命捨島へ向かう。
やがて、ずっと憧れていた奈美と毎日のように言葉を交わすようになり、匠の中で次第に彼女の存在が大きくなっていく。
だが、不可解な事実が、次々と舞い込み、匠は混乱する。
そして、匠と奈美の恋の行方は、予想外の結末を迎える。