あらすじ

かつて伯爵令嬢だった少女、アフル。 今の彼女が暮らしているのは、華やかな屋敷ではなく、小さな修道院だった。 質素な修道服をまとい、身寄りのない子供たちと笑い、女神ファクリエルへ讃歌を捧げる日々。 アフルはこのまま正式な修道女となり、静かに生きていくことを望んでいた。 けれど、院長フィレスはなぜか彼女を正式な修道女として認めようとしない。 「あなたにはやることがあるはずだわ」 その言葉の意味を、アフルは知っていた。 彼女の歌には、人には知られてはいけない力がある。 かつて多くの者が欲し、そして恐れた力――『呪歌』。 二年前のある夜を境に、すべてを捨てて修道院へ逃げ込んだアフル。 もう歌で誰かを傷つけたくない。 誰かの役に立ちながら、ここで静かに生きていたい。 そんな彼女の願いとは裏腹に、森で何気なく口ずさんだ讃歌が、再び眠っていた力を呼び覚ます。 これは、自らの歌を恐れる少女が、 もう一度その歌と向き合う物語。

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小説を読もう2026/08/21
  • 現在の作品呪歌と姫君