あらすじ

この世界には、"七種類"の魔法が発表されている。 火や水、風といった「魔法と言ったらこれ!」という魔法は存在しない。 この世界の魔法は、人間や世界そのものに干渉する力だ。 魔法は生まれつき持っている「魔力」を使うことで発動する。 誰もが魔力を持っているが、魔法を使える者は限られている。 また、使える魔法は一人につき一種類。 二つ以上の魔法を使うことはできない。 そして、どれほど強い魔法であっても、使えば使うほど身体に負担がかかる。 魔法は便利な力ではない。 使い方を間違えれば、自分自身を傷つけることになる。 【記憶】 記憶に干渉する魔法。 自分や他人の記憶を読み取ったり、一部を曖昧にしたりすることができる。 しかし、他人の記憶を完全に消したり、自由に作り変えたりすることはできない。 強い魔法を使えば使うほど、術者自身の記憶にも影響が出る。 【時間】 時間の流れに干渉する魔法。 短い時間だけ自分や周囲の時間を遅くしたり、速くしたりすることができる。 ただし、過去へ自由に戻ることはできない。 時間を大きく動かそうとすれば、それだけ術者の身体に大きな負担がかかる。 【空間】 空間に干渉する魔法。 短い距離の転移や、空間の形を変えることができる。 離れた場所へ一瞬で移動することも可能だが、距離が長くなるほど大量の魔力を必要とする。 空間を無理に歪めれば、術者自身が空間に巻き込まれる危険もある。 【魂】 魂に干渉する魔法。 生きている人間の魂を感じ取ったり、死者の残した魂の痕跡を読み取ったりすることができる。 死者と短時間だけ意思を交わすことも可能だが、死者を完全に蘇らせることはできない。 魂を扱う魔法は危険性が高く、使用には大きな精神力を必要とする。 【夢】 夢や精神に干渉する魔法。 相手を眠らせたり、自分の夢を見せたり、他人の夢に入り込んだりすることができる。 しかし、精神力の強い相手には効果が弱くなる。 夢の中で受けた傷が、そのまま現実の身体に現れることはない。 【命】 生命に干渉する魔法。 傷を治したり、生命力を一時的に高めたりすることができる。 しかし、失われた命を取り戻すことはできない。 また、他人の傷を治すほど、術者自身の体力も消耗する。 命を与えることと、命を奪うこと。 その二つを扱えるからこそ、戦争では特に恐れられている魔法でもある。 【無】 魔法を打ち消す魔法。 他の魔法によって生み出された現象を、一時的に消すことができる。 ただし、どんな魔法でも消せるわけではない。 強力な魔法ほど、打ち消すために大量の魔力を必要とする。 そして、一度に消せる魔法にも限界がある。 七つの魔法。 それが、この世界に公開されている、すべての魔法。 人々は七つの魔法を使い、国を守り、敵を倒し、そして長い戦争を続けてきた。 魔法は人々を救った。 同時に、多くの人々を殺した。 だからこそ、魔法使いたちは戦い続ける。 いつか戦争を終わらせるために。 いつか平和が訪れると信じて。 その「いつか」が、本当に存在するのかも知らないまま。

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カクヨム
カクヨム2026/08/21
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