あらすじ
女衒の仙吉の家に、和菓子を手土産にして、たまにふらっと訪れる萩という女。萩は、その夜は仙吉と一夜を過ごした。翌朝、萩は家を出ていく時に、「また来るよ」とも言わなかったし、仙吉もまた「また逢いたい」と言えなかった。
仙吉は、萩の横顔を絵に描いて、どこへ行くにも懐に入れて大切にしている。吉原の高級遊郭『乙姫楼』の楼主は、その絵を見て、「これはいい絵だ。うちの女郎たちも描いてくれないか」と、仙吉に持ちかけた……。
江戸黒門町、吉原遊郭、江戸城をシチュエーションに、しみじみする大人の恋愛を描きます。
仙吉:女衒。黒門町の屋敷に一人住まい。夢の配役は、石坂浩二を考えています。
萩:このシリーズの準キャラ。二回目の登場。以前は、「女郎を足抜けさせる話」の時に、仙吉の助手として登場した。こちらの女性は、古手川祐子です。
栄太郎:乙姫楼の楼主。この人も二回目の登場。田村高廣です。