あらすじ
「聖女の力なき偽物に、王太子妃の資格はない」
卒業夜会で婚約破棄され、国外追放を宣告された公爵令嬢リーゼロッテ。五歳から二十年、祈り続けても何も起こせなかった彼女は、社交界で「白紙の聖女」と嘲笑われていた。
けれど国境の橋を渡った瞬間、彼女の身体から天を貫く光が溢れ出す。実は王都の地下に封じられた古代の呪いが、二十年間ずっと彼女の聖力を喰らい続けていたのだ。
暴走を鎮めたのは、夜ごと魔獣と化す「呪われた辺境伯」ギルベルト。互いの力を必要とする二人は契約結婚を結ぶ。
一方、無自覚の防波堤を失った祖国では封印が緩み、瘴気が広がり始めていた——。