あらすじ
目を覚ますと、そこには見知らぬ湖があった。
自分が誰なのか。
どこから来たのか。
なぜここにいるのか。
何ひとつ思い出せない。
そんな彼の隣にいたのは、
銀色の長い髪をした、不思議な女性だった。
「私は案内人」
彼女はそう名乗り、一本の道を指す。
目的地を聞いても、「さあ」と笑うだけ。
自分のことを知っているのかと聞いても、まともには答えてくれない。
それでも彼は、彼女と歩き始める。
知らない道を歩き、
知らない街を訪れ、
人と出会い、友と笑い、恋をして、
好きなものを見つけ、そして時には何かを失う。
旅を続けるたび、
なぜか初めてのはずの景色に懐かしさを覚える。
これは失った記憶を取り戻す旅なのか。
それとも――。
「あなたが、もう一度あなたになるところまで」
銀色の案内人と歩く、
忘れてしまった人生を巡る旅の物語。