あらすじ
大学生になったばかりの七海は、ある日、不思議な場所で一人の青年と出会う。
名前も、過去も、自分が何者なのかさえ分からない彼。
七海は冗談半分に、彼を「王子様」と呼ぶようになる。
何度も会い、くだらない話をして、笑って。 いつしか七海にとって、彼は誰よりも大切な存在になっていく。
しかし、その出会いにはひとつの代償があった。
彼を想い続けるほど、七海は大切な何かを失っていく。
忘れたくない。
絶対に忘れたくない。
それでも七海には、彼を忘れなければならない朝が近づいていた。
これは、忘れてしまったはずの誰かを、 心だけがずっと待ち続けた―― ひとりの少女の、長い恋の物語。