あらすじ
水瀬千尋は、エースではない。
身長168.8cm。レシーブもできる。トスも上げられる。サーブも打てる。スパイクだって嫌いじゃない。
けれど、どれも「一番」ではなかった。
幼なじみの神崎凜は、誰が見ても分かるエース候補。
そんな凜とともに、全国屈指の強豪・青嵐女学院から推薦を受けた千尋は、そこで自分とはまるで違う選手たちと出会う。
強烈なスパイクを叩き込むエース。
相手の守備を読み切るリベロ。
ブロッカーを騙すことを楽しむセッター。
見えているのに、まだ身体が追いつかないミドルブロッカー。
レギュラーは六人。
大会に出られる人数にも限りがある。
誰かが選ばれれば、誰かが外れる。
怪我をすれば、それまでと同じ場所には戻れないこともある。
それでも、バレーボールは一人でするものではない。
「六人で強い方が勝つ」
エースになれないのなら、自分は何になれるのか。
誰かの代わりではなく、自分がコートに入る理由とは何なのか。
一番じゃない少女が、仲間たちと全国を勝ち抜くことを目指しながら、
自分にしかできないバレーボールを見つけていく。
本気でバレーボールをする少女たちの、青春スポーツ群像劇。