あらすじ
白猫の妖は、もう人間には懐かない?
山の窓口を山神様から任されている白猫の妖・ましろは、昔一緒に住んでいたジジババのことが忘れられないでいた。
山に住む唯一の人間・薫には、毎日誰かから絵葉書が届く。ましろは毎朝、彼女に絵葉書を届けに行っていた。ましろに彼女と仲良くなる気はみじんもない。けれど、昔ジジババが住んでいた家に薫が住んでいることは、少なからずましろの心を刺激していく。毎日接するけれど、決して薫に懐く気はないましろには、どうにもならない自身の寿命の問題があった――。
妖が棲む山で、お互い何かを抱えるましろと薫は少しずつ交わっていく。妖と人間のちょっぴり切ない、数か月間の物語。