あらすじ
京都の大学に入学し、「薔薇色の青春」を夢見る一回生の私。新歓の喧騒の中、運命の導きで手にしたのは「浪人サークル」のチラシ。学食で出会ったのは、餅のような長い顎に長い髭、黒髪をたなびかせる「九浪の死神」だった。丑三つ時の鴨川デルタに現れるという伝説の存在 —— それが私の輝かしいはずの大学生活を、音を立てて妙な方向へと曲げていく。四十五度四十五メートル四十五センチ先の住まい、「斜七時四十五」の秘密、そして幼馴染の誘いと名前も知らない憧れの人……。運命は選ぶものではなく、選ばされるものなのか。日常と幻想が交差する、京都発・青春と不思議の物語。