あらすじ
探偵として他人の裏側を覗き込む仕事をしていた俺は、逆恨みの刃に脇腹を刺され、あっけなく命を落とした。
目を覚ませば、そこは魔法が当たり前に存在する異世界。
自称・女神とかいうやかましい女から押しつけられたのは、あらゆる事象を解体し、無に帰す力――《終焉の理(デリート・コード)》。
使い方次第では、国どころか世界すら滅ぼせるという、とんでもない代物だ。
だが、俺が欲しいのは平穏な暮らしだけだった。だから力は隠す。
看板は「便利屋」。
そこへ転がり込んできたのが、亡国の元処刑姫にして底なしの胃袋を持つ少女、ラピス。
そして、格安で借りた「幽霊付き物件」に棲みついていた、記憶を失った幽霊の少女、ルナ。
旅の先で拾うことになる、ワケありの相棒。
魔法に頼らず、観察と推理だけで謎を解く。
だが、辺境都市に隠された謎を暴くたびに、俺の「静かな暮らし」はどんどん遠ざかっていくらしい。
正体を偽った最強の便利屋が、拾った少女たちと囲む食卓を守るため、今日も小さな謎と、途方もなく大きな謎を「解体」していく。
等身大の異世界便利屋譚。