あらすじ
17歳のアリス・メロウは銀河帝国最高峰の学園に所属する優等生である。
政治・経済・軍事を学び、途方もない努力の末、学園を代表する七人の上位成績者に選ばれた。
そして帝国による銀河統一こそ、人々を幸福にすると心から信じている。
その学園では、次代の指導者候補と目される生徒たちに「属国の統治」という卒業実習が課される。
アリスを含む七人には、新たに帝国の属国となった国家がひとつずつ割り当てられた。
ところがアリスに与えられたのは、七つの国家の中でもっとも貧弱な辺境属国だった。
資源に乏しく、帝国に権益を奪われ、旧式艦隊しか持たない。
しかし、確かに帝国内外を結ぶ交易の要衝でもあった。
帝国教育の申し子であるエリート、アリス。
彼が赴任先で出会ったのは、捨て子から軍人となった19歳の青年ヴィエラだった。
育ての父でもある先代の跡を継ぎ、若くして国軍を率いる、生粋の現場派である。
正反対の二人は時に衝突し、時に手を取り合い、
政治、経済、外交、そして星間戦争によって最弱国家を立て直していく。
数億の命を背負う卒業実習。
その果てに、アリスがたどり着く“正解”とは──