あらすじ

「へー」「うん」「ヤバい」「それな」 水無月玲矢(みなづき れいや)の口から出る言葉は、10文字を超えることがない。 顔も良くて運動神経も抜群だが、圧倒的に頭が悪く、語彙力はゼロだった。 そんな玲矢の隣の席になったのは、幼い頃に視力を失った少女、文月香菜(ふみづき かな)。 美しい春の景色を前にしても「ヤバいくらい晴れてる」としか伝えられない己の不甲斐なさを感じた玲矢は、彼女に世界を教えるため、人が変わったように言葉を極め始める。 「日向ぼっこしてる犬や猫みたいに眠くなる感じの空だ」 ひたすらに観察眼を研ぎ澄まし、不器用ながらも美しい景色を伝える玲矢。 しかし、彼は気づいていなかった。 香菜のためだけに極めたその『誠実な観察眼』と『的確な語彙力』が、日常会話の中で無自覚に周囲の女子たちを魅了し、絶大な支持を集めてしまっていることに。 他の女子たちに向けられる玲矢の優しい言葉に、密かにヤキモチを焼いてしまう香菜。 見えないすれ違いが生まれる中、香菜を心無い言葉で傷つける悪意が現れて――。 「てめえの安っぽい言葉で、こいつの世界を汚すな」 これは、語彙力0だったアホな主人公が、たった一人の愛しい少女のために言葉を極め、完璧な告白を受けるまでの、不器用で純粋な恋の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/21
  • 現在の作品短編:『語彙力0の俺、盲目少女のために言葉を極める。~無自覚に女子たちを魅了していたらしく、たった一人の愛しい少女がヤキモチを焼いて完璧な告白をしてきた~』