あらすじ

アニメも、漫画も、ラノベも大好きだった。 ただし、俺には一つだけ絶対に許せないものがある。 ――中二病だ。 「闇の力が目覚める……」 「俺の右腕には封印された力が……」 「この世界の裏側では、巨大な陰謀が――」 ……現実でそんなことを言う奴がいるわけがない。 そう思っていた。 二十歳のある日、俺は一人の中二病患者に刺されて死んだ。 そして目を覚ますと――異世界の名門貴族、ヴァレリウス家の子供になっていた。 俺の新しい名前は、オリオン・ヴァレリウス。 黒い髪。 黒い瞳。 そして――漆黒の炎を操る力。 「……いや、待て」 これ、どう見ても中二病じゃないか? だが、俺は決めた。 二度目の人生では、静かに生きる。 目立たない。 英雄にならない。 世界の命運なんて背負わない。 ――そう思っていた。 十七歳になったある日、俺は知ってしまった。 この世界には、俺と同じ「転生者」が存在する。 しかも、その正体は―― 「闇より現れし、漆黒の支配者……俺の名は――」 「…………」 見覚えのあるポーズ。 聞き覚えのある台詞。 そして、どう考えても日本人。 ……間違いない。 こいつらは、俺が前世で最も嫌っていた存在だ。 しかし問題は一つ。 こいつらの「中二病」は、本物だった。 ならば仕方がない。 世界を救うため? 違う。 正義のため? 違う。 俺自身が、あいつらの痛い言動に耐えられないからだ。 「決めた。俺が止める」 こうして、黒炎を操る元・中二病アンチの貴族――オリオン・ヴァレリウスは、 異世界で増殖する「転生中二病患者」を取り締まるため、 秘密組織――【中二病狩り】を結成することになった。 これは、 中二病を嫌いすぎた男が、中二病たちと戦いながら、この世界の「転生」の謎へと迫っていく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/21
  • 現在の作品​ 中二病に殺されて転生した俺、異世界で『中二病狩り』を始めました