あらすじ
人間と獣人が共存するようになって、十数年。
狼の獣人である大上莉久は、人間が苦手だった。
向けられる好奇の目。
肉食獣だからという理由だけで、避けられることもある。
それでも莉久は、少しだけ期待していた。
獣人を受け入れることを掲げた私立高校なら、
今までとは違う高校生活を送れるかもしれない。
そう思って迎えた、入学式。
けれど、そこで出会った一人の少女に――
「『おおかみ』くん、とも読めるよね?」
莉久が最も嫌う言葉を口にされる。
これは、人間嫌いの狼獣人が過ごす、
少し不器用な高校生活の物語。