あらすじ
クエイタ伯爵家の長女、レブリアは「完璧な令嬢」と呼ばれていた。
家政を取り仕切り、帳簿を確認し、使用人への指示を出す。社交界の茶会の日程を組み、招待状を書き、季節の贈答品を選ぶ。学園では生徒会役員として行事を取り仕切り、予算を組み、決算書類まで仕上げる。
「レブリアなら任せて安心ね」
「本当にしっかりした子だ」
「クエイタ家の長女は優秀だな」
両親も教師も、そう言って彼女を褒めた。それに対してレブリアの妹フェシリスは、何も出来ないダメな子として、家族も周囲も扱っている。フェシリスの才能を見出した唯一の人の勧めで、家も国も離れることになる。
これは、優秀な姉の影で否定され続けた妹が、自分の人生を切り開くお話である。