あらすじ
夕霧恭也は、妻と三人の娘と暮らす、ごく普通の父親――のつもりでいる。
娘たちはすでに社会人。それぞれ仕事を持ち、それぞれの考えで生きている。父親があれこれ口を出す年齢でもない。
それでも恭也は、気になることがあれば口を出す。家族のためだと思えば余計なこともする。そして本人なりの理屈をもっともらしく語る。
もちろん、家族がそれを素直に聞くとは限らない。
しっかり者の妻、個性の違う三人の娘、何かと顔を出す叔父や近所の人々、そして一家を冷静に観察する猫。
仕事、食事、恋愛、近所付き合い。特別な事件など起きなくても、夕霧家には毎日のように何かがある。
これは、少し面倒で、どこか憎めない父・夕霧恭也を中心にした、夕霧家の日常の物語。
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「事務所から『普通の話やファミリードラマは書けないでしょう』と煽られ、勢いで執筆を始めました。泣」