あらすじ
王家が求める遺物を持ち帰れば、多額の報酬が得られる――。
冒険者レイグは、母と妹の暮らしを少しでも楽にするため、仲間のダルク、フィエラと共に、滅びた巨大城塞都市《カレグノス》へ足を踏み入れる。
剣と魔法。魔物との死闘。探索者同士の奪い合い。
そして午後になると外周から迫り、人も魔物も都市の中央へ追い込んでいく黒い霧。
ある日、レイグは逃げれば助かる状況で、取り残された一人の探索者を見捨てることができなかった。
その選択の果てに、彼は死ぬ。
――そして目を覚ます。
そこは、自分が死んだはずの日と同じ朝だった。
消えた傷。戻った装備。昨日を覚えていない家族と仲間。
同じ日付を繰り返しながら、少しずつ異なるカレグノス。
なぜ、この一日は終わらないのか。
王が探す《生命の雫》とは何なのか。
そして、この世界から本当に帰る方法とは――。
最後の一人になるためではない。
何度失っても、何度忘れられても、それでも誰かを置いていかないための物語。
**剣と魔法のハクスラ・バトルロイヤルから始まる、反復世界の脱出ファンタジー。**