あらすじ
東北地方に住む男性、木暮さんが高校時代から現在まで体験し続けている怪異の記録。
ある夜、自室で眠っていた木暮さんは、鳥の叫びや金属摩擦音が混ざったような凄まじい大音量で目を覚ます。
家族に確認しても誰も聞いていなかったが、翌朝、近所の老人が急死したことを知らされる。
それ以来、数ヶ月から半年に一度のペースで不意にあの「音」が響くようになり、音が止んだ翌朝には必ず近所の誰かの訃報が届くようになった。あの不快な音は、死の訪れを告げる予兆だったのだ。
ある夜、音がしだした為に眠れず、窓の外を覗くと街灯の下に塗り潰した様に真っ黒な人影が立っていた。
光を浴びながらも漆黒のその影は、ゆったりと二階の木暮さんへ顔を向けてきたという。
それ以降、木暮さんは音を聞くたびに「次は誰が連れて行かれるのか」
そして「いつか自分のもとへもあの影が来るのではないか」という恐怖に苛まれ続けている。