あらすじ

寝たきりで今夜が峠のはずの令嬢が、王宮の夜会で三曲も踊っていた。 しかも、その相手はエマの婚約者だった。 彼は同じ日の婚礼衣装の確認を欠席していた。 エマは六年間、何度も彼との約束を譲ってきた。 病弱な幼馴染を責める女にはなりたくない。 そう我慢するうち、自分の望みさえ分からなくなった。 医師の手配も、薬も、療養先も、整えたのはエマだった。 その記録には、令嬢の六年分の体調が残されている。 だが、診断と婚約者の言葉には奇妙なずれがあった。 彼女の病は、すべて嘘だったのか。 それとも、誰かが都合よく意味を変えたのか。 今夜が峠という言葉は、いったい誰のものだったのだろう。

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小説を読もう2026/08/21
  • 現在の作品寝たきりのはずではありませんでしたか