あらすじ
「どうにかして、婿を探さないと……このリルケの家のために……」
男爵令嬢コンスタンツェ・リルケは、窮地に立たされていた。彼女の父が起こした不祥事により、リルケの家は滅びる寸前だった。家を救うには、彼女が婿を迎えるしかない。しかし、すっかり落ちぶれた今のリルケにわざわざ婿入りしてくる物好きなどいなかった。
「あんたが、婿を必要としてるっていうお嬢様か」
困り果てた彼女の前に、ユリウスと名乗る一人の青年が現れた。彼は平民にしか見えなかったが、確かに貴族の血を引いていた。
溺れる者はわらをもつかむ。彼女は彼に最後の望みを託して、彼を婿として迎えるという契約を結んだのだった。
そうしてコンスタンツェとユリウスの、奇妙な生活が始まる。貴族として必要なあれこれを学ぶユリウスと、そんな彼を見守りつつも彼の自由奔放なふるまいに振り回されるコンスタンツェ。
生まれも育ちもまるで違う二人は、毎日大騒ぎしながらも少しずつ絆を深めていく。しかし試練は、次から次へと二人の前に立ちはだかっていくのだった。