あらすじ
中世ヨーロッパ。
のちに『ルネサンス』と呼ばれる、可憐で華やかな芸術の時代。
その裏で、表現への規制に抗い、
「異端者」として冷たい牢獄へ投獄された二人の芸術家がいた。
――独房のなかで描いた最後の作品が、世界を揺るがすことになろうとは。
自らの指を噛みちぎり、石壁に血で描いた「最愛の母の姿」が、
絶対権力者たちの思惑を巻き込み、世界の歴史を根底から狂わせていく。
牙を抜かれた時代に、知らず知らずのうちに中指を立てていく、
天才(変態)たちによる【勘違いブラックコメディ】の幕開けである。