あらすじ
私は、異世界転生ものが嫌いだ。
魔法にチート能力、ハーレム、突然の無双。
そんな都合のいい世界があるわけない。
そう思っていた、ごく普通の女子高生、美月。
ところがある日の放課後、いつもの帰り道で突然スマホが真っ白になり、気がつけばそこは異世界だった。
スマホは圏外。
財布に入っている日本円は使えない。
そして何より、誰一人として日本語を話していない。
どうにか辿り着いた村でも言葉は通じず、食べ物を手に入れることさえ一苦労。
「……異世界って、こんなに面倒なの?」
魔法もチートもない。
異世界の常識も知らない。
帰る方法だって分からない。
だからこそ、美月は決めた。
まずは言葉を覚える。
次に仕事を探す。
食べて、眠って、生きる。
異世界だからって、人生が簡単になるわけじゃない。
私は、もといた世界に帰るんだ。
これは、異世界に憧れなかった一人の少女が、ただ帰るために異世界を知っていく物語。