あらすじ
「困っとる神様がいたら、助けるのが人の道というものじゃぞ!」
「どう見ても幼稚園児じゃない! それに、普通は神様が人間を助けてくれるもんなんじゃないの?!」
夏祭りの日、七海が出会ったのは、自称・神様の小さな男の子。
ところがこの神様、間抜けなことに自分が何の神様だったのかも、自分の名前すらも忘れてしまっていた。
名前を失ったことで神様としての力も失い、人々から忘れられれば、いずれ存在そのものが消えてしまうらしい。
「わしの名前を探してくれんかの? 頼れるのはそなたしかおらんのじゃ」
放っておけばいいのに、困っている子どもを見捨てられない七海は、渋々ながら名前探しに協力することに。
けれど、神様の名前を探すうちに、猫又や落ちぶれた竜神様など、ひと癖もふた癖もあるあやかしたちと出会って――。
果たして、名なしの神様の本当の名前は見つかるのか。