あらすじ
「魔石は資源。風切り羽は装備素材。捨てるのはこっちの殻だけです」
「細けえ。全部まとめて消しとけよ」
「それ、ゴミじゃないですよ」
ダンジョンの事後処理を担う裏方職「清掃員」のカナタ。
彼が持つ固有スキル《廃棄判定(デリート)》は、自身が「現場から除去すべきゴミ」と認定したものを、清掃道具を使うことで跡形もなく消し去る規格外の能力だった。
しかし、S級クランのリーダーは「戦闘に参加しない裏方は不要」とカナタを理不尽に追放してしまう。
カナタは「有休が18日残っているので消化しますね」とあっさり退職し、ホワイトなダンジョン専門の清掃会社へ転職する。
初出勤の日。
初心者ダンジョンで配信中だったトップVTuber・白銀アリスの前に、突如『神話級・瘴毒竜』が出現。
誰もが絶望し逃げ惑う中、現場の清掃に駆けつけたカナタは、アリスやスタッフの避難路を確保したのち、腰から【業務用の殺虫剤】を取り出す。
「ちょっと待って、それ殺虫剤ですわよ!?」
「はい。分類上は害獣駆除で通るかと」
「どこの分類ですの!?」
シュッ。
――神話級ドラゴン、瞬・殺。
その様子がアリスの配信に丸流れし、カナタはネットで大バズり!
一方、カナタという「完璧な安全管理者」を失った元S級クランは、小さなトラブルが積み重なり徐々に没落していき……?