あらすじ
あらすじ・作品紹介
暴露系インフルエンサーBAKUが、前代未聞の生配信を始めた。
その名も――「公開処刑祭」。
標的に選ばれたのは、ネットで絶大な影響力を持つ5人の人気インフルエンサー。
体当たり危険企画で名を上げた獅堂ガク。
善意と支援を発信し続ける姫宮リリカ。
熱狂的なファンを抱えるゲーム配信実況者の凪野ユウ。
ネットの嘘を暴き、フェイクニュースを論破してきた論客、朝比奈透。
そして、炎上現場を撮り続けるインフルエンサー、ネロ・ヴァンス。
投げ銭が集まるほど、彼らの隠された過去が暴かれていく。
嫌いだから金を払う。
好きだから、真相を確かめるために金を払う。
守りたいから、続きを見る。
そのすべてが、BAKUの祭りを加速させる。
ところが配信の最中、誰よりこの祭りを楽しんでいたはずのBAKU本人が誰かに襲われて消えた。
残されたのは、止まらない配信と、5人へ突きつけられた「容疑者」の文字。
失踪さえ演出なのか。
それとも、カメラの外で本当に事件が起きたのか。
視聴者は待ってくれない。切り抜きは増殖し、憶測は事実より速く広がり、5人のファン同士まで互いを犯人扱いし始める。
追えば追うほど突きつけられるのは、BAKUの秘密だけではなかった。
人の人生を撮ること。
真実を公開すること。
そして、それを何百万人に見せること。
事件の真相へ近づくほど、ネロ自身が守ってきたものまで削られていく。
そして誰も気づかないまま、止まらない「公開処刑祭」は、配信の向こう側から現実そのものを呑み込み始める。
最後に暴かれるのは、誰の秘密なのか。
最後までカメラを回した時、ネロの隣には誰が残っているのか。
これは、炎上を暴く物語ではない。
炎上の中に立ち続けた人間が、それでも誰かを信じられるのかを問う物語。
暴露、失踪、炎上、そして反転。
最後まで「見ている側」ではいられない、配信時代のノンストップミステリー!