あらすじ
「私、男って本当に頼りないと思うの」
名家の一人娘として何不自由なく育ち、医師としても活躍する藪羽佐和子、三十歳。
美人、才女、お金持ち。
一見、完璧。
しかし家に帰れば、使用人に無理難題を押しつけるわがままお嬢様。
歴代の執事が次々と辞めていく中、四年間も彼女に仕え続けている男がいる。
執事・銃兎。
「お嬢様、それはできません」
「私に逆らうの?」
「はい。必要であれば」
何を言っても動じない。
怒っても、脅しても、決して甘やかしてくれない。
そんな銃兎の前でだけ、佐和子は少しずつ「完璧な女」ではいられなくなっていく。
そして、彼を慕う新人メイドの存在が、佐和子の胸に今まで知らなかった感情を芽生えさせて――。
これは、人生で初めて「自分の思い通りにならない男」に出会った、お嬢様の恋の物語。