あらすじ

完璧な天才芸術家」「高嶺の花」――誰もがそう呼ぶ三浦紬(みうら・つむぎ)。 だが放課後の美術室で僕が見たのは、周囲からの勝手な偶像化に侵食され、まるで絵画のように身体が透けて消えかける彼女の姿だった。 「見ないでっ! うわっ、脚が、脚が平らになってる……っ!」 孤高の面影はどこへやら。そこにいたのは、画材以外は何も扱えないほどド天然で、パニックに陥る等身大の少女。 僕が夢中でスケッチブックに彼女を描き留めたことで、なんとか生身の実体を繋ぎ止めることに成功するけれど――。 存在が消えかける天才少女と、彼女の「素顔」を描き続ける僕。 誰も知らない放課後の美術室で、二人の秘密のクロッキー契約が始まる。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/20
  • 現在の作品【完結】嘗て描いた素描(クロッキー)は僕たちの記憶にない。〜消えゆく少女を、油絵具の重力で繋ぎ止める〜