あらすじ

戦争の傷跡を取材するため訪れた廃寺で、私は湿った二拍の“片手の手拍子”を聞いた。振り向けないまま歌声が迫り、やがて蝋燭が灯る薄闇の中に、右腕のない幼い少女が立っていた。彼女は自分の身体を叩きながら、壊れた声で「てをたたこう」と歌う。恐怖に凍りつく私の足元へ、一枚の古い新聞記事が落ちる。それを読んだ瞬間、少女の正体と“片手の音”の意味がつながった。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2026/08/20
  • 現在の作品隻手の聲~その手で鳴らしたかった音は