あらすじ
水瀬いろは、二十歳。
由緒ある神社の一人娘にして、清楚で凛とした完璧な巫女。
……ただし、それは表向きの姿。
素顔の彼女は、神社を訪れる好みの男性を勝手に彼氏にしてしまうほどの妄想族。
恋愛経験はゼロなのに、妄想の中では恋愛無双。本人だけは立派な恋愛上級者のつもりでいた。
そんなある朝、就職祈願のため神社を訪れた大学四年生・佐伯湊と出会う。
もちろん湊も、最初はいつもの「妄想彼氏」の一人……のはずだった。
けれど、現実の彼は思い通りに喋らない。
思い通りに動かない。
妄想なら、どんな恋だって思い通りだったのに。
「就職して、自分の人生を決めたい」湊。
「神社を継ぐ人生しか選べない」と思っているいろは。
未来を自由に選べずにいる二人の人生が交差した時、いろはの初めての本当の恋が動き始める。
恋愛経験ゼロ。妄想の中では恋愛無双。
これは、恋を知り尽くしたつもりの巫女が、思い通りには描けない恋を初めて知る物語。