あらすじ
《第31回電撃大賞三次選考落選作品》
※本文及び以下あらすじは、カクヨム投稿応募時体裁のものとなります。
時は17世紀。日本の貿易玄関口にて細々と雑務をしていた金髪碧眼の少女オフィーリアは商人の松浦から商館員次席の推薦を受けた。イギリス商館にて試験として二つの課題を与えられ、専属女中の知枝と出会う。
一つ目の課題【商談の成立】しかし大阪の名刀工である国貞の圧に負け、決裂。思い悩むオフィーリアだが、知枝の言葉により核心へ一気に近付き、安満岳で国貞の重荷を買い取る形で商談を成立させるのであった。
二つ目の課題【貿易を発展させる案】の模索中、松浦から密貿易の疑いがある知枝を探るよう命令される。オランダ商館長、エデュアルトが開催した競売市場を経て誤解を解いた二人は、商館員と薬膳料理人になる夢を共有する仲に。
しかしエデュアルトの揺さぶりにより、オフィーリアは家族を助けに小舟で海へ出る無茶へ走ってしまう。知枝が止めても聞く耳を持たなかったが、取引で手に入れた品々で里親との約束を思い出し、踏み止まる。課題の答えを海で見つけた彼女はイギリス商館に夢という名の提案を出す。
商館員次席として認められた後、オフィーリアと知枝は三浦按針の密命『江戸参府』に同行する。道中の京都で潜伏キリシタンである彦慈の世話になるが、役人に目をつけられる引き金を招き彦慈は火刑に処されてしまう。失意の中、寄り道した四日市で少女達は徳川家康と話す決意を、薬膳を食べて貰う理由を見つける。
愛知では異国人殺しの女頭領、緋櫻に阻まれ知枝が人質に。交換条件の火縄銃を求め、オフィーリアが雑賀衆の孫一と取引をする裏で知枝と緋櫻は奇襲を受けてしまう。死の直前、外国人に裏切られた走馬灯を見る緋櫻は命を救おうとする知枝の強い女性像から、生きる希望を見出し彼女を解放する。
目的地である駿府城に着き、徳川家康と謁見。徳川秀忠の不穏な視線がイギリス商館の未来を追いかける。それでも彼女達は、江戸時代に生かされない道を選ぶのであった。