あらすじ
二年前に妻を亡くした、三十四歳の相沢浩二。
十四歳の娘・みうと二人で暮らす、ごく普通の父親だった。
妻の墓参りから帰る途中、その日常は突然終わる。
線路へ逃げ込む人々。
それを追う、見たこともない緑色の怪物。
急停車した電車は脱線し、街には《ゴブリン Lv1》というありえない表示が現れた。
魔物を倒せば経験値を得て、レベルが上がる。
だが、これはゲームではない。
傷は消えない。
食料は減る。
電気は止まり、水道も止まる。
ガソリンにも限りがあり、助けを待っているだけでは生き残れない。
設備保全の仕事で培った知識と工具。
まだ使える車。
集めた食料と水。
そして、少しずつ成長していく父と娘。
浩二が望むのは、英雄になることでも、誰より強くなることでもない。
ただ一つ。
娘を生かすこと。
しかし、守られるだけだったみうもまた、父を生かすために強くなろうとしていく。
これは、魔物とレベルが現れた現代日本で、
不器用な父親と反抗期の娘が、失われていく日常を繋ぎながら生き残る物語。
※本作は、急激な無双や高速レベルアップではなく、物資確保・拠点整備・インフラ停止などを重視した、成長遅めのリアル寄り現代崩壊サバイバルです。