あらすじ
蒼い空。入道雲。黒髪。セーラー服。そして幽霊。
その日僕が撮影したのは幽霊の女の子だった。
写真を撮ることが好きな僕がいつものようにお気に入りの公園に行く途中に見た大きな入道雲。こんな形の綺麗な入道雲は滅多に撮影できない、とカメラを向けた時、ファインダー越しに見えたのは入道雲を背後に立つ女の子だった。つい、僕はいい構図だとシャッターを切ってしまったが、これだと盗撮だ、と慌てて彼女に謝ろうとした。だが、そこには誰にもいなかった。でもカメラ越しに彼女は確かにそこにいる。
何故だか、僕は妙に彼女に惹かれてしまった。
そして僕は彼女に言った。
「被写体になってくれませんか」と。
高校一年、八月、僕は僕の人生を大きく変えることとなった幽霊の女の子に出会った。
カメラ越しでしか見ることのできない、名前も死んだ理由も未練も何もわからない女の子と。【コミティア157にて同人誌として同じ内容のもの頒布予定】